2018-01-01から1年間の記事一覧

なにもないこと

電車にゆらゆら揺られて今日もまた今日を繰り返す。目を閉じたらいつのまにか時が経ってしまうのだから、眠くても必死に車窓に齧り付く。目的地に着いたからといって何かあるわけでもないのだけど。 この間まで雨が酷くて、大学までの道のりにある小さな川が…

私は1人がいい

人が苦手なわけじゃないと思うけれど、根本であまり人と関わりたくないのだなと思う。 学校に行くのは好きだし、人と会うために化粧をするのも好き。今日の髪型可愛いね!って話しかけるのも好き。だけど疲れてる時とか、この時は単語帳を見る!って決めてる…

ネオン、アルコール、夜の街

お酒に飲まれたふりをして2人で夜の街に隠れた。私は敢えていつも飲まないワインに手を出して、演技でも無くヘロヘロになっている。こうでもしなきゃ彼の腕に縋ることも出来なかった。そういうことを言うと「意外と純情なんだね」と小馬鹿にされるから言わな…

ルーティンワーク

春になって、雪が溶けて、札幌にもようやく花の季節がやってくるようだった。四季の中で1番短くて、それなのにとても意味ありげな季節。私が生まれた季節。私は毎年この季節を待ち遠しく思ったり怖く思ったりしている。心がとても不安定な季節。 Hと別れて3…

有限のエネルギー

すごく可愛いけれど癖がある人、そりゃあ好き嫌いは分かれるよなあと思う。 私はそういったthe女の子なところが好きなので「嫌いだけどスキ!」という複雑な感情を持ち合わせているけれど、なんとなく鼻に付くとかそういう理由でその子のことをシャットアウ…

酒と共に回る後悔

元彼に呼び出されてお酒を飲んでいる。 連休中の安さが売りの居酒屋で出されるお酒は、薄くて炭酸も抜けていて、とてもじゃないけれど飲めたものじゃなかった。2人は苦笑いをしながら胃に流し込む。 1人2品オーダーのお店なので2人で小さなメニューを覗き込…

金魚の夢

不思議なことがある。物凄く些細でどうでもいいこと。私の夢に時折彼が現れること。 彼は高校の同期で、偶々3年間クラスが一緒だった。私とは対照的に彼は明るくてクラスのムードメーカーでカーストの頂点に君臨していた。 今思えば高校時代のカースト意識は…

緩やかな死、静かな生

お酒飲んだり煙草を吸ったり、身体に悪いものを大人になると摂取してもいいようになる。 緩やかな自殺。 未成年がお酒を飲むと、周りの成人が怒られる。責任を取るのは大人。あまりにも無責任じゃないだろうか。 二階に上るとタバコの匂いがふわりと漂う。多…

KISS principle

大学に入って、結局私はなにがしたかったのだろう。なんとなくフワフワ授業を聞いて、何となく試験対策の為だけに机に向かい、今日も私を消費していく。生きていけばいくほど、就活だとか、大人がしていた話が身近になっていく。私はただ曖昧に笑って、いつ…

心を亡くすこと

最近新歓の準備で忙しい。忙しいというよりも重圧が凄い。幹事なのに仕事がいっぱいあるって何だろうかと思う。高校の時に生徒会をやっていたから分かるけれど、1番上に立つ人は仕事がほぼない方がいい。あくまで総括だと割り切って、地味な業務は他の人に回…

涙は溜め込まない方が良い

今日は久しぶりに部活を辞めるか否か考えた。 ずっと考えてはいたけれど思考するのを止めていた。 私は中高と文化系の部活に入っていたし(詳しく言えば、中学は吹奏楽部で高校は生徒会とボランティア同好会)、体育会系だとかスポーツだとかそういう類には…

期待とか見返りとか

年を重ねる度に誕生日がどんどん素敵なものじゃなくなっていく。 老いの象徴だというわけではなく、単純に、誕生日という言葉に何もときめかなくなってしまった。誕生日は仲いい友達や彼氏とご飯をして、サプライズで名前入りのケーキプレートを用意してもら…

妄想的四月馬鹿

「実は前から好きだった」 四月馬鹿に相応しい言葉を目の前の彼に言われて、私はちょっと閉口してしまった。私は嘘があまり得意ではない。 「4月1日だからと言って、ここぞと嘘を吐きまくる人は好きじゃありません」 彼はそんな私の対応をわかっていたかの…

平成29年度の終わり

弟が荷造りをしている。明日入寮するみたいだ。家から出て行くといってもその先が所詮北海道内なので何も欠けていく感じがしなかった。 思えば東京で就職をした姉が出て行った時も何もイベントらしいことがなく、気付いたらいなくなっていたような印象だった…

Shape of water is shape of love

映画シェイプオブウォーターの感想及びネタバレ含む思考の垂れ流しです。 友達と遊んだ帰りに大通の地下で見たポスター。青緑を背景として妖怪と人間が抱き合っている。それが妙に頭にこびりついていて、なんだかこれは見に行かなきゃいけない気分になった。…

序章:「推し」という概念

私には推しという概念がある。何かの間違いがあって相手から求婚されたならば結婚したいくらい好きだけれど事実そんなことあるはずないので1ファンとしての立場を貫くということをしている。推しの対象は森見登美彦であったりゼミの教授であったり妹であった…

超妄想電波神話

今の世の中、電波に切り離された時間は睡眠中くらい。睡眠のなかでもとりわけ深い部分でしか人間は電波から解放されない。何かしら世間に通じるような手段としての電波を日々送受信している。 それはきっと害悪だ。 電波は我々を犯している。LINEの既読がつ…

暗記と記憶

人より多くのことを覚えていると、なんだか自分が不幸になった気がする。それは人と遊ぶ約束なんかを取り付けた時に顕著になって、どうでも良いことなんだろうけどどうでも良いと流せない自分が嫌になる。 例えば遊ぶ日にちとか、口頭でさらっと交わして約束…

もしものはなし

「浪人して◯◯にいくなら現役で行けばよかったじゃん」という言葉をたまに聴くけれど、それは一般的に正しいのか。 恐らくその台詞は私にも当てはまるんだと思う。実際に受けたわけでは無いので現役で受かることができたとは言わないけれど、偏差値的には現役…

文章と私とキャラクター

(この文章では私という物理的な存在を私と表現していて、内的な概念の存在をわたしと表記しています。わかりにくいとは思いますが、わかった気になって流し読みしてください。朝の微睡みの中でぼんやり言いたいことが浮かんでくると思います。) 私は文章を書…

現実、大人になるには

一昨日は修士2年の人とご飯に行った。 他大学の人と関われるだけでも恵まれてると思うけれど、私よりちょっと先取りして人生を経験している人と話す機会はこれからの私の人生の指針となるし、勉強になる。 学問とか将来とかそういったことを延々と話していた…

未成年とボーダー

今日は道内公立高校の合格発表。 何故こんな話をするのかというと、私は田舎の塾講師をやっているので嫌でもそんなものがイベント化してしまうのでした。 因みに私の高校入試。 夏頃に地元の個人塾に通い始めて、道内学力コンクールという所謂模試の合格確率…

自らを信じる

自分のことは自分が一番正しく評価出来ると知っている。 可愛いかブスかで言ったら可愛いの方に入るだろうけれど、みんなが羨むような美人ではないこと。真面目だと言われるけれど、本当は怠慢でただただプライドが高いだけなこと。品良く見えると言われるけ…

私仕様の世界

友達と話したら、どうも私は我儘らしい。 妹だし、姉だし、3人姉弟の真ん中である私は人よりも我慢強くて従順で模範的であると常に思っていた。今でも「我儘か?」と聞かれるといいえと首を振りたくなる。 確かに私の振る舞いは我儘な少女のそれを目指してい…

横顔

絵を描くのが好きだ。これは小さい頃からそう。姉が絵を描くのが好きだったので、自然と私もそうなった。後に姉は世間一般でいう「オタク」になる。 私は今でも絵を描くのが好きだ。だけれど姉のような「オタク」にはなりきれなかった。アニメを見るのもあま…

汚いもの諸々

3月10日。某K大の合格発表日だった。 私がかれこれ3年ほど仲良くしている彼は、3度目の正直とならなかった。前線を遠のいて1年が経つのに未だにどういう気持ちで喜んであげれば良いのかわからなかったから、彼の不合格にホッとしてしまった。人間としてあま…

無定形

昨日の夜中にいきなり好きだった人からの「いいね」が来た。 相手のことを恋い慕っていたのは、確か去年の今頃だった。突発的というわけでもなくジワジワ侵食されたのだ、とは弁解しておく。そこまでチョロくはない。 彼は【個人情報なので自粛します】大学…

微熱

布団の上というのは何も刺激が無くて単調でつまらない。関節が軋むし熱でポーッとするので思考する暇もないけれど睡眠で1日の大半を溶かしてしまうのは勿体ないと感じる。 朝になると母が私の部屋に来て「調子はどう?」と問いかける。私はとっくに起きてい…

妄想的断捨離論

最近、どんどん部屋が汚くなる。 元々自分のものではないから手が加えられない部分があって、そこの上に自分のものを重ねていくから綺麗にしようがない。 机の上には本が塔を作っているし、洋服はタンスに収まらないからイスに山が出来ていて、ベッドの上に…

愛のアレゴリー

ずっと前から相手のことを殺してしまいたいと思っていたの。本当に実行するつもりは更々ないし、「お菓子の家に住みたい」くらいの可愛い気持ち。美しいものは美しいまま残しておきたい。いつか無くなるからこそ、留めておきたい。横顔を見つめながら、本当…