涙は溜め込まない方が良い

今日は久しぶりに部活を辞めるか否か考えた。

ずっと考えてはいたけれど思考するのを止めていた。

 

私は中高と文化系の部活に入っていたし(詳しく言えば、中学は吹奏楽部で高校は生徒会とボランティア同好会)、体育会系だとかスポーツだとかそういう類には全く適さないだろう人物だと思う。俗にいう「運動神経がいい」と言われる部類では無かった。

週5で1,2kmのランニングをすれば肉離れを起こすし、テニスをしようとすれば流血する。自分でも「人並み」とすら言えないくらいだ。

それでもそういう世界に憧れはあったし、体育でちょっと楽しむバレーやバドミントンは好きだった。上手くは出来ないけれど、出来ないなりに好きだった。

 

高校ではなんとなく諦めてしまったけれど、大学に入ったら運動を始めよう。

これは前々から密かに思っていた。

 

大学に入ってみたら、思っていた以上にサークルといったものがなく、スポーツをするなら部活しかない。それに最低でも週5を前提で話している。私みたいな人間が踏み入れていい領域ではなかった。私がまたいつかまたいつかと先延ばししている間にスポーツへのハードルはぐんぐん高くなっていたのだった。

私自身そんな明るい人間だとは思わないし、むしろオタクであるし根暗であるし、だけれどここで新しいことに挑戦しないでいつまでも指を咥えて眺めているなんて。絶対後悔すると思った。自分じゃない自分になりたかった。

 

結局部活勧誘やら部活見学をして、部活の中では一番緩いであろうハンドボール部にマネージャーとして入ることになった。決め手は、週3であること、高校の先輩がいたこと、ハンドボールという私にとっては未知な競技がとても面白そうに見えたこと。

実際に私の直感はとても当たっていて、先輩もいい人だらけだし仲がいいし運動部としては緩くてだけど競技に対しては真面目で、凄くいいところだ。

 

何故辞めなきゃならないかを考えると、結論私の精神が普通の人よりも弱いせいだと思う。

本当は、偶にというか必ずと言っていいほど夢の中に部活の皆が現れる、そのくらいには執着があるのだと思う。だけど、多分今までみたいに日々ねじを廻すようなことは出来ないし、妥協して受け入れて貰おうというのも彼女たちの暗黙のルールに反するだろう。赦してもらおうとかそういうのはダメなんじゃないか。人とコミュニケーションをとるのが苦手だから、一人で延々と考えた。

 

今日人と話しながらぼんやりそんなことを思ってしまって泣きそうになったけれど、さすがに相手に悪いのでなんとか押し込めた。頭ではわかっていても心がわかってはくれない、とかそういった文章が頭をよぎった。

 

家に帰ってまず最初にお茶を飲みながらTVを眺めていた。落ち着いたはずなのに、涙が溢れ出そうになった。何回泣けばこの毒素は抜けてくれるんだろうか。

決断するまではずっと、呪いみたいに体内に溜まり続けるのだろう。