2019-01-01から1年間の記事一覧

愛玩動物

最近は男の家に居つくことが多いので、男の匂いをよく嗅ぐようになった。洗濯も洗髪も男のものと一緒にしてしまうので、私の服や髪も微かに男の匂いに近づいてきた。 ひさびさに家に帰ってパジャマに着替えたり布団に潜ると「あれ」と小さい疑問が頭を支配し…

睡魔

いつもの私は太陽が出てても眠いのに、恋人といるときに限ってあまり眠くなくなる。これは私が恋人に無意識にネムネム成分を添加して、そのぶんだけ自分は眠くならなくなっているんじゃないか、と仮定をたてて過ごしている。 今日も私はスウスウいびきをかく…

疲弊

目覚めるともうこんな時間だった、なんてことはもうよくあることになってしまって、それが悲しくて快く起きられない。早く起きて1日を充実させようなんて叶わない願いになりつつある。 中学生や高校生の頃は朝日が登る前に起きて支度して学校へ向かっていた…

前夜

心臓がドキドキして仕方なくなって、朝なのか夜なのかわからなくなる。 今日で終わりと思ったりもするし、始まりの第一歩だと思ったりもする。 自分にとっての試練と人にとっての試練は違うから、よくわからなくなる。何が正しくて、何が間違ってるのか。一…

ヘイト

どう頑張ってもあの子には敵わないのがすごく嫌で苦しい 私がいつか文章に綴ったみたいに、私の中で彼女の存在は大きくて、排除しきれないから困ってしまう。 あの子が嫌いなわけではなかったはずだけれど、振り返ると「これっていじめとかそういう類のもの…

胃薬

あれから1年が経った。当時は常に胃が痛くて仕方がなかった。 胃が痛いとみぞおちの部分に軽く握った拳を押し当てないと何も出来なかった。抑えると胃の感覚が薄れるのか若干マシになるみたいだった。 今一体彼は何をしているのだろう。彼というのは彼氏であ…

薄氷

手を擦り合わせて摩擦熱を生み出す。厳しい寒さに対して微かに反抗しながら耳元で流れる音楽に耳を傾ける。友人から「あなたらしくない」と言われたハードコアなロックが私の脳を刺激する。 冬が寒いのは当たり前だけれど、年に数回ある泣いちゃいたいほど絶…

覚醒

ふと気付くと耳元でQueenの「Somebody To Love」が流れている。私のiPhoneにも入っている、何処かでやったライブ音源。 すっかりいい気分になって目覚めたのに、どうしても身体に力が入らなかった。起きなきゃいけないのに、起きられなかった。音を流し始め…