ダイビング

久しぶりにズルズルと落ちていく感覚があった。あまり結果は良くないかもしれない。

自分の希望が全て通って、自分のしたいことをできて、なんていう世界でないことはわかっていた。だからこそ、ああここでもダメなのかもしれないなと胸が狭くなる気がした。呼吸が浅くなって、視野が狭くなる。

 

自分の受験期の話をしよう。と言っても3年も経つのだけれど。

すごく青かったなと思うので、今ではあまり口にはしたくないけれど、自分が憧れたことをみんなの前で堂々と「若かった」なんて言葉で片付けたくないなと思った。

わたしはそこにいかなければならないという使命感があった。そこにいかなければ死ぬだろうななんて考えていた。実際死んでいないし、仮にその学校に行ったところで人生が変わったとは思わない。

でも、目指してよかったとは思う。漠然とだけれど。あらゆる選択をしても致命的な状態に陥ってしまうことは無いと思う。結局は自分の気持ち次第だ。

立ち止まった時間も私にとっては有意義だったと思う。親からしたら眈々と食い潰されて腹ただしかったと思うけれど、そうしないとわたしは納得できなかったと思う。今は完全に後悔がないのか?と聞かれたらちょっと考え込んでしまうけれど、わたしはわたしなりにがんばったと思うんだ。他人には色々思われるかもしれないけれど、わたしは精一杯生きていたと思う。

 

もしわたしが失敗することなく大学生になっていたとしたら、蓮葉でしかない感性で吸収するでもなく日々を捨てていた気がする。

今は何か成したのかと言われるとちょっと口籠ってしまうけれど、今よりはもっと何もなかったと思う。

 

 

自分が何かを生めるか否かも、結局自分次第だと思う。中高大と無為に過ごしたといえばそうだし、何か部活に入ったりイベントの運営をしたりしたといえばそうなる。結局自分をどのくらい肯定できるかなんだと思う。

正直わたしはわたしに全然自信が無い。なにか職に就けるのかも肯けないし、真っ直ぐ卒業できるのかも、自信がなくなっている。ただただ馬鹿正直に他人の言葉を受け入れてそんなもんかと落胆している。

 

自分が果たしてまともに生きられるのかはわからないけれど、取り敢えず積み上げて生きていくしか無いんだと思う。酸欠にならないように、酸素がある場所を求めて潜っては顔を出して。

簡単に満たされるような生き方を知らない。いつだって置かれた立場に満足出来ずに、自分を情けなく思っては叱咤して生きている。