最終回

いつもコンビニやらなんやらで物を買ったりするときに「お願いします」「有り難うございます」を言うように意識している。自分に余裕がないときはそんなことすら出来ないのだけど、極力頑張っている。

1日の中で1回でも心のこもった言葉を貰うと少しくらいは気持ちが晴れると思うから。

 

他人のためというよりは回り回って自分にこないかな、といった願掛けである。自分の対応を無下にされたら悲しいから、そんなことが極力ないように。

そうやって日々徳を積み上げても無理なものは無理だし、寧ろ自分ばっかり損してるんじゃないかと思う時がある。正直神様はわたしに優しくしてはくれない。

 

ずっと前から温めてきたことがダメになった。

 

悲しすぎて内容を口に出すのは憚れるけれど、そのことは確実に私の心を冷やして壊していく。加害者はいないのだけど、逆恨み的に人を嫌いになりそうで怖い。

 

私じゃない人は許されるのに、わたしには許されないことが沢山ある。親からも常々変だと言われていたから表に出すことはしていなかったけれど、それが相手に伝わってしまったし、相手も親と同じような思想の持ち主だった。

相手はわたしのことを理解してくれて、共感してくれる人の1人だったから、そう直接的に拒否されたのが悲しかった。やっぱりダメなんだと思った。

 

わたしは悪いことはしていないと思う、多分。だって別の人は許されているし、わたしはその人よりも相手と親密な自信があった。だからこそ今が辛い。

それなら最初からそうしてよ、というのはわたしの我儘。

 

 

悲しいという気持ちを外に出せずグズグズ自分の中で煮詰めてしまうと、焦げて酷い匂いのものになってしまうから良くない。けれど発散しようもない。

最初からわたしが間違いでわたしが悪かった。

 

春先に小雨を感じながらこんな気持ちになったのはいつぶりだろう。その時もこうして言葉にまとめていた気がするから、家に帰ったらゆっくり読み返そう。傷を抉るともう失敗しないような気がするから。

 

数年後、数十年後にこれをネタにして笑えていればいいけれど、今は全くそういう気持ちにはなれない。

相手を呪わないように努力しなきゃ。

 

 

好きだと言ってくれた文章も未だに続けているし、きっと辞められないのだけど、その度に思い出すような弱い女にはなりたくないと思う。

自分を守るために、自分を広げなくてはいけない。壊されないように。泣いちゃわないように。