ひとりになりたい

ここ最近、うまく文章が打てなくて少し悩んでいた。

4日に1度のブログ更新も放棄して、卒論を書くのも中断して(本を読む作業を延々行っていたのでサボっていたわけではないと言いたい)、ただひたすらSNSを見たり、趣味の本を読んだり、ゲームをしたりしていた。

 

言い訳に過ぎないけれど、夏休みの間は弟が実家に帰ってきていた。弟は単位を落としたとかで留年しているので母からバイトはするなと言われていた。(以前は激安の殿堂ことドン・キホーテで働いていたので、それが良くないのだろうという推測らしかった)故に夏休みの2ヶ月はびっちり3人暮らしをしていた。

 

私の家は一軒家で、2階の寝室に当たるスペースは母の部屋、子供部屋、扉がついていない広い空間(通常の部屋2室分くらいの広さ)で分断されている。子供部屋である現私の縄張りについては「部屋があると閉じこもるから良くない」と言われ、寝室にはしていない。寝るときは扉の無いだだっ広い空間に置かれた2段ベッドの1階部分に寝ている。

弟が帰省してきた際はどう寝ているのかというと、私は通常と変わらず。弟は私と同じ扉のない広い空間の、私のベッドから見渡せる床に布団を敷いて寝ている。

お互いが起きているのか、寝ているのか、絶対にわかる間合いなのが非常に疲れる要因だった。

 

扉がないことに関しては閉所が得意でないので全然かまわないのだけれど、プライベートが全くなく、起きる時間や寝る時間まで気に掛けられる状況なのが非常に具合が悪かった。

母はあまり気にしてないのだろうけれど(弟はよくわからない)20を超えた自我のある人間が四六時中個の世界を閉ざされているのは苦痛でしかない。

 

思えばベッドで考えたことを基にブログを書くこともあったのだけど、最近はあまり何も考えずに、どうしたら早く寝れるかしか考えられていなかった。

 

明日やっと弟が帰省するので、私にも安寧が訪れる。

1人の時間を得られるというだけで解放感を感じてしまうのは、家族のことをあんまりよく思っていないようで少し申し訳なくなるけれど、どう足掻いてもそれが自分だから仕方ないと思うしかないなと考えている。

 

家族を大事にしなさいとかいう神話めいた妄信を人に当たり前のように投げつけて擦り付けて錆び付かせるみたいな下卑た行為をしたくないなと思う。

大事なのはわかるけど、その前に私たちひとりの人間じゃん。と言いながら自分もそういった呪いを喜んで身に付けている側の人間だと思う。