喉の痛み

肌寒くなってきた季節に少し着込んで乗り込んだJRは少し暑くて気持ち悪くて、おでこに髪が張り付く感じがした。

 

1人に依存するのが怖い。

ただ1人を決めると、いざ見捨てられた時に凄く気持ち悪くなるのだろうと思う。

 

ふと浪人時代を思い出すことがあった。

自分は一生懸命で一杯でこれ以上ないと思っているのに、側からみたらそれは努力ですらないみたいな。惨め。今は当時と比べたらタスクが可視化されているし、上手く回るようになったけれど、もしかしたら彼女は今の状況で昔のわたしのようになっているのかな、なんて。

弱いものは好きじゃない。弱いのを言い訳に逃れようとしているみたいだから。背景とかそういうの抜きに評価される世界なら、強い弱いが全てだから。

わたしは冷たい人間になったのかな。

 

「早く地球の裏側に行ってしまえ」と言い放つと「ダウト」と言われてしまった。嘘じゃない。

クリスマスとか年末とか、カウントダウンされる気持ち悪さ。ポンと当日になってくれればいいのに。もし世界が終わるのならエンドロール無しにぷつりと終わってほしい。

わたしが気付かぬ間にわたしの手の届かないところに行って、わたしが少し不安になった頃に「実は遠いところまでいっていました」と悪戯っぽく笑って欲しい。そんな終末がいい。

 

ただ私ってそんなに真っ直ぐじゃない。

別に世界中に男は1人しかいないと思わないし、わたしという果実を口に頬張りたい人は溢れるほどいると思っている。(嚥下したいかは別とする)

気持ちよければなんだっていいし、賢ければ犬だっていい。こだわりなんてないし、寧ろ選ぶ権利なく全てにいい顔しなきゃいけない気さえしている。欲しがるものは可能な限りなんだってあげるし、してあげるし、わたしに不満があるなんて言わせたくない。

若いうちだけだぞって思うけれど、老いてまで生きている気がしないからなんだっていい。

 

わたしを好きになる人間、みんな頭がおかしい。

 

好きなものとか気に入ったものに同居人の片鱗があるのが怖い。いつか相手も同居人のようにわたしを叱って、いつか目も合わせられないようになって、意見も何も言えなくなってしまって、「お前がそういう態度を取るから怒りたくなるんだ」と責任転嫁されるのかと思う。

そんなことないよ、という言葉は信じちゃいけない。

もし苦しくなったら絶ってしまおう。

 

言葉で伝わらなければ文字で、文字でダメならわたし自身で。そんな風に出し惜しみしている わたしの生を。