「何者なんですか?」
って言われて人生始まったなと思いました。
私は北海道に住む女子大生で、美術を専攻しています。歳は20。趣味は本を読むこと、旅行をすること、可愛くなること、恋をすること。嫌いなものは無駄な脂肪、無駄な批判、無駄なマウント。父母わたしの3人家族になりつつあります。(弟は大学で寮生活、姉は関東で働いているからです)
好きな色は黒、赤、緑。黒はカッコいいから好きだし、赤は情熱的だから好き、緑は爬虫類だから。
わたしのことを話すのは難しいな、話すほど面白い人間ではないです。わたしのことを面白いと言う人を心の中でこっそり軽蔑しています。わたしはわたしを認めてくれない世界で生きたい。
疲れた時は人に優しくできないところが短所。余裕がない自分が嫌になるし、他人にまでそれを見せてしまうのが恥ずかしいと思います。
20年間ずっと実家で暮らしているのが恥ずかしいです。北海道というだけでも閉鎖的なのに、監獄に居ながら手錠をかけられている気分です。それも相まって、あまり精神衛生がよくはありません。何もないのに泣いたり、苛々したりすることがあります。その度に自分に気持ち悪さを感じます。
得意なことは諦めること。って言いたかったなあ、そんなこと決して言えないです。
突然にわたしを振ってきた彼のことも全然諦めきれないし、行きたかった大学、取りたかった資格も、全部全部心の奥底の誰にも見えないところに大事にしまっています。これがなかったらきっと私は死んでしまっている気がします。
私がわたしになったのはいつからでしょうか。
日付を跨いでちょっと経ったときに、湯船の中でボンヤリ考えるのはわたし。
バイトで巻いたネジを一気に解放して無心で講師を演じるのは私。
インターネットの海に自分が思いついた言葉を浮かべるのはわたし。
友達の前で昨日あったどうでも良いことをさも面白かったかのように話すのは私。
相手の様子を見て「大丈夫だよ」と返すのはわたし。
雰囲気に任せて相手の腕に触れるのは私。
自己評価が低いから、相手を煩わせたくなくて伝えることを辞めてしまうのがわたし。
大丈夫じゃない寂しいと泣き喚くのが私。
今までよりちょっと周りに優しく出来るように。今までよりちょっと自分を擦り減らすように。考えるのはいつも夜でした。誰もいない世界の中で1人で呟くのが好きです。
本当は誰のことも好きじゃない私を、わたしに変えてくれる何かが世界にはあるらしいのですが、未だにその存在が何なのかわからないのです。
ロッカーの中なのか、浴槽の中なのか、図書室の誰にも借りられたことない古ぼけた難しい辞典の隙間なのか。
はたまた私自身なのか。
浴槽の中で胎児のころを思い出す全地球人に向けてご紹介しました、わたしでした。