中と外、電車

電車に乗るのは好きだ。飛行機に乗るのも好きだ。何も考えずいつのまにか全く違った土地にいるのは未知で、なんだか気持ちいい。

乗り物に乗るのが楽しいなあと思っているとあっという間に札幌だったり岩見沢だったり東京だったり京都に辿り着いてしまうのでちょっと寂しくなってしまう。交通機関が発達してコンビニに行くみたいに脱北出来るようになった。脱北とは、北海道から抜け出すこと。私にとってはとてもそれらしいから脱北という。語呂がいいというのもあるけど。

脱北するときは必ず飲むヨーグルトを飲む。もしくは木苺ラッシーみたいなもの。美味しい。自分でなんとなくルーティンを作る。脱北には必ずマルセイバターサンドを携えてなければならない。密輸。布教。何だかんだ私は北海道を愛している。雪が降ることも、冬が寒いことも、寒くて磯臭くて入れたものじゃない海も、一面のラベンダー畑、ジンギスカン、ソフトクリームがおいしい。

北海道に好きな人がいるから、嫌いな人がいるから、好きだ嫌いだということは無いみたいだ。北海道。それ以上も以下もないや。

 

誰かに会いに外に出る。外。あくまで東京とか京都とかは外。私にとっては外。多分、行ったことないけれど外国と同じくらい外。私がどうしたああしたで動かないのが外。安易に外に出られる人が羨ましい。そう思うのは私のエゴ。

私が傲慢だと言う人がいたけれど、本当そうなんだけれど、そんなこと言ったらあの子は?その子は?って思ってしまうそこがダメ。

ダメだと思うけれど、敷かれたレールを辿るみたいに何もできない。何もしたくない。人と比べて苦しい思いをするのが本当に阿呆らしいとは思う。

夜行。鞍馬に向かう電車。私はアレだ。

窓の外に何も見えなかった。辿り着いても何も無かった。なにもない。期待を膨らませている乗客とは裏腹に何もない到着先。だけどこれだけだなんて言えなかった。人によってはその世界が素晴らしく見えたのだろうし、私も、出来ることならそう思いたかった。だから言わなかった。私は恵まれた考えを持てる、そういう人間じゃない。

私は全てを曝け出してるのに回りはそういうわけじゃない。上手く生きてるよね。わたしには向いてない。0か100かしかないから、そういったギャップに大変苦しむ。おてて繋いで友達ごっこ、わたしにはむりなもの。

今日も相変わらず胃が痛い。

あと最近呂律が回らない。

今日も電車に乗る。