真意の発掘

配属決定ということで久しぶりにお酒を飲んだら案の定気持ちが悪い。吐ければいいのに意図的に吐くこともままならなくて地獄だと思った。

気分が悪いと思考をしてしまう。今までの選択は正しかったのか間違っていたのか。気持ち悪すぎて涙が出てきた。私はそんなに悪いことをしたかしら。

 

情けないことに私は恋愛感情に動かされることが多くて、絶望も希望も恋愛絡みによるものである。最近の絶望は幸せが遠のいたこと。希望はまたチャンスが巡ってくるであろうこと。今はただただ耐えたい。

自分が相手のことを全て承認するのは嫌だし、されるのも嫌。どんなに仲良い友達でも親でも何でも不可侵なところがあってこそ人間だと思うの。全て承認するなんてそれは人間じゃないよ神様か阿呆だよ。

 

いつの間にか寝おちて起きたら家を出る1時間前で、バイトをしていたらいつのまにか1日が終わっていた。労働は恐ろしい。

靴底を執拗に床に擦りつけながら歩く人、自分で自分の足音が気にならないのかなあと思う。高いヒール・厚底は仕方ないけれど、そうでもないのにバタバタ階段を降りる人。存在を知らしめたいのかしら。足音に極力気を使うのは、美学。どんなにかっこよくても足音が煩いと王子様ではないなと思う。そういえば彼はどうだったっけ。恋をしていると盲目に加えて難聴にもなるらしい。

 

文章を書くのは日常だけれど、あまり一般的ではないのかな。なんでも写真に撮って、パンケーキ美味しい夕焼けが綺麗だった友達が可愛いいつメン最高って安易過ぎないかな。風景を切り取るだけじゃ記憶には残らない。文明の利器は私たちから記憶することを奪ったね。記憶すると記録するは違う。

何でも文字に残すのも、あまり記憶することには役に立たない。寧ろ逆効果。大事なこと全部忘れてしまった。

その点香水は凄い。香りの記憶は強い。毎日つける香水だけれど、つけるたびに思う。香りを人に選んだり香りを人に贈ったりって結構大罪。香水は直ぐには無くならない。困った。

 

そういうことで大事なことは文字にしないでおこうと15歳の私は決めたのだけれど、文字にしなくても身体の内側から徐々に滲み出ているらしくて、人に指摘されると少し言い澱んでしまう。その通り、と言ったら叶わない気がした。

願いは言霊にすると叶うよ、なんていう人は偶々成功した人で、偶々叶わない人の気持ちを考えずに言葉を掘り出そうとするから厄介だなあと思う。