冬は思考の季節

寒い冬の外気に十分晒されてから暖かい部屋に入ると、死の感覚がすると思ったことはありますか。

 頭がフワーッとして、きっと死ぬならこんな感じだろうと最近毎晩帰ってきてから思う。周りの人はこんなこと思わないのかなあ、最近は他人の思考について思考している。わたしは変じゃないといいなあ。

最近のわたしは上手く言葉が発せなくて、あとは視力がちょっと落ちた。元々少し吃りなところがあるけれど、そういうのではなく単純に舌が回らなくなった。目の方はコンタクトのせいかと思ったけれど、焦点を合わせるという行為を意識しないと物が見れない時点でもっと違う何かによるものだと思った。あとは表情筋が上手く使えない。これはいま起こったことじゃないけれど、高2くらいから少しずつ歪んできたと思う。

2月2日に分属面接があって、わたしはそれをすごく憂鬱に思っている。分属したところで私の能力のなさに落胆してしまいそうだし、そもそも努力できない人だろうなあと思ってしまう、他人と比べると、死んでしまう。

塾で教えている中3生がハキハキと面接練習をしていた。実際私の大学入試の面接よりも全然上手かった。羨ましいとかいう感情はなくて、何故私は受かってしまったんだろうかと悲しい気持ちになった。誰も蹴落としていないから私がどう思おうが他者の恨みを買うことは無いだろうけど、オマケのオマケみたいな私を受け入れてしまう行為を気持ち悪いなあと思う。

最近何に関しても気持ち悪いと思う。

まだきちんと辞めると言っていない部活の同期が私の視界に入るだけで気持ち悪いなあと思う。何が気持ち悪いって、いつでも私が気持ち悪い。

みんなは上手く世の中を歩いていけるのに、私だけ19cm(何故19かというと、私が19という数字が好きだから)のハイヒールでも履いたかのような気持ち。

都合のいいことだけ知らないフリをして、わからないフリをして、無かったフリをして、そうやって自分を守っている。情けない。

だけど今更辛いよ悲しいよなんて誰かに縋って泣くというのはどうしても出来ない。嫌われたく無い。好かれたくもないけど嫌われたくもない。

うんと寒い日に、手袋をしていても手が凍って、冷たいからといって直ぐにストーブに当てるとジンジン内側から熱を持って痒くなってしまう。それに似ている。

 

私はなるべく忘れないように生きたいし、元気になったら全て迎えに行きたい。全て諦める気なんてまだまだ無かった。終わりの線引きは簡単だから、私は敢えて終わらせない。