生存

今日恋人と札幌駅で服を見たり雑貨を見たり、生産性も無く歩いていたら、とある店の中でわたしのことを嫌っていた女を発見してしまった。

 

わたしが先に店にいて服を眺めていて、その後に彼女とその母親であろう人間が店の中にやってきた。

 

とてつもなく申し訳無いのだけれど、4年ほど経ちそうな今になってもわたしは彼女のことが嫌いで怖くて仕方がなかった。彼女がコンプレックスを生む原因でもあったと思う。だから卑小なことだけれど恋人に愚痴を言ったりもしていて、SNSとかを追ったりもしていて、そういうことするから余計にコンプレックスは加速して。卑屈になって。ダメになってしまうんだけれど。

そのこともあって恋人は彼女の顔を知っていた。「もしかしてあの人、」と言ってきたときはまさかと思った。量産型みたいな彼女のような女の子はごまんといるから。

でも入り口の方に視線を移したら、紛れもなくきっと彼女だった。

 

私がどのくらい嫌な気持ちだったかというと、(名目上は)わたしを振った元彼が勤務していたバイト先の前を何も考えず通った時に限って元彼がシフトだったみたいな気持ち。取り敢えず逃げたいし帰りたいし、でも変なことしたら注目浴びてバレちゃうしどうしよう、みたいな。

 

 

時間が経つほどヘイトは大きくなって自分じゃ抱えきれなくなっていた。それもこれも自分が彼女を執拗に観察しすぎたせいなのだけれど、それでも3、4年経っても引き摺らせる彼女は何なのだろう。

わたしがこんなに自分の容姿に、存在に、生き方に自信が無くなって、自分を弱らせたんだろう。

 

 

 

 

なんてことを11月頭に思っていたらしい。心を亡くしていたのでだいぶ昔のことのように思える。取り敢えずそのときはヌルッと細心の注意を払いながら抜け出した気がするけれど、しばらく動悸が酷かった気がする。

 

就職するに伴って私はきっと東京に行くのだけれど(会社や配属にもよるので確定ではないけれど)、そうなったときにきっと彼女も東京にいるのだろうということが私を酷く憂鬱にさせる。

もう一度話す機会があればこのヘイトも溶けていくのかなという気持ちもあるけれど、一度蓋をしたものをまた開く気持ちにもならない。

いつになったら私は解放されるのだろう。

 

やっぱり私は暗髪の、パーマをかけた、みっともないスカスカ前髪の、全身ベージュコーデをするような、似合わないブランドものを手にした、そんな怪物が苦手だ。