サウンドトラックになるような

 

初めて聴いた音楽なのに、耳馴染みが良くて何か懐かしいような気がする。そういう音楽って自分にとって何曲かはあるものだと思う。

好きなアーティストの新譜は耳を曲に合わせるように聴くから、振り返った時に耳馴染みがいいように感じられるし、その曲を熱心に聴いていた当時を思い出せる。

わたしが言いたいのはそうではなく、いうならば自分という映画においてのサウンドトラックに使えそうなもの。音楽を聴くという感覚を超えて、音楽に浸かるような感覚。

 

snsで知り合った友人と会う際に、わたしは地元のお土産を、彼は自分がいるバンドのCDを持ってくるというような約束をしていた。

初めて会ったけれどsnsで話していたからかそんなに緊張もなかった気がする。彼の玉虫色のコートが凄く綺麗だった。北海道とは違う暖かな光があるせいで、冬だったのか春だったのか、はたまた秋だったのか、あまり自信がない。

わたしは持ってくるのを忘れたのか、買うのすら忘れてしまっていたのか、取り敢えずお土産を渡せていないことに解散してから気づいた。彼も同じでCDを持ってくることを忘れていた。一方的に忘れてしまうのは情けないので、彼も忘れてくれていて良かったなと思った。

 

先日フォローフォロワーの整理をしている時に、件のバンドのアカウントをフォローしていたことを思い出した。(わたしはフォロー数が多いので意識的に見ないと見飛ばしてしまう情報が多い。一つひとつを重く受け止めたくないのでわざとやっている。)

以前はCDでしか音源がなかったのだけれど、今はApple Musicで聴けるらしい!

すごく嬉しくなってすぐにライブラリに追加した。追加したものの最近家では音楽を聞かないのでちょっと寝かせておいていた。どうせ明日出かける用事があるし、その移動中に聞こう。そう思った。

 

映画

映画

 

音楽について詳しいわけでもないので、何が素晴らしいかとか何が特徴的なのかとかは語れない。是非一度聞いてみてほしいと思う。

昼下がりから夕方に近くなってちょっと霞んだり和らいだような空を見上げている時の気持ちみたいな、わたしにぴったり寄り添ってくれるような曲たち。何か昔に考えていた大事なことを思い出しかけそうな、そんな雰囲気。わたしは結構好きだった。

 

丁度今みたいな時間が心地いい気がする。

滅多にしないオススメでした。