生生しいはなし

子宮が痛い痛いと思い続けていたら子宮内膜症というものだったらしくて、今日から低用量ピルを飲み始めることになった。

高校生くらいまではあまり生理痛というものに悩まず生きてきた。大量に出血したり、立ち上がった時にどろっと内から流れるのが苦手だったくらい。生理痛で苦しむ同級生を見て「大袈裟だなあ」なんて思ってきた部類の人間だった。お腹が痛いことはないけれど、マット運動くらい気ままな運動だったらできるくらいには健康だった。

 

大学生になってから少しずつ痛むようになって、初日・2日目あたりは動くのもままならないような症状だった。月に7日間、1/4は纏わりつく生理現象だからこそ、休んでられもしないと思わせる。男性も生理と通じる症状があったりするのだろうか。頻繁に体調が悪いと言うのも都合が悪いので、男性の上司に対しても「生理痛が酷くて」と言うようになった。実際男は痛みが共感できないので「そっか無理しないでね」と流してくれる。生理を口に出すのが恥ずかしいと感じる人間は生きにくいだろうな。

 

 

低用量ピルは小指の爪より小さくて可愛いものなのだけど確実に自分の身体を蝕んでいく。

24時に飲んで、明朝8時ごろに目が覚めてトイレに駆け込む。吐けるほど胃の内容量がないので唾液を垂らしただけで終わる。グルグルしたまま寝床に戻る。数時間して気持ち悪さに起きて、また唾液を垂らすだけ。せっかくの休日はベッドとトイレの往復で終わってしまった。

人によっては私みたいな副作用は出ないらしいのだけど、ホルモンを無理矢理増やしているのだから身体は大変だよなあと思う。

友人(男)が当時の恋人に避妊目的で低用量ピルを飲ませていたらしい話を思い出す。お金を出してくれるのは優しい?のかもしれないけれど、飲み始めに私みたいな症状が現れることもあることを思うと良い話とは言えないよなあという気になる。私の恋人は治療だったとしても飲ませることは嫌だなあと呟いていたのでよく勉強したなあと感じる。

 

世の中は低用量ピルに肯定的になっているので、薬を飲むこと自体の抵抗は薄れてきているのだろうなあと思う。だけどやっぱり男から(避妊だけの目的じゃなかったとしても)飲めば良いじゃんと言われるのは少し嫌だなあと思う。

取り敢えずわたしの現状としては、このまま飲み続けて症状が緩和すれば良いなあと願うしかない。避妊目的で飲み始めたわけではないからか、これから結婚して子供を作る際にはきちんと準備をしなきゃならないんだなあというのが億劫だったりする。女として不能なわけかあ。